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半夏生 はんげしょう

二日ほど遅れましたが、七月二日は七十二候の「半夏生」雑節なのだそうです。
半分夏でょうか…。
「半夏生」とは、中国から伝わった暦「七十二候」の一つで、日本独自の暦の「雑節」でもあるのだそうです。

「農作業を行う上で重要な意味を持つ(雑節の)半夏生は、田植えを終える目安とされてきました。
天候不順などでどんなに作業が遅れたとしても、半夏生以降は田植えを行わないようにしていたそうです。
というのも、半夏生以降に植えられた稲は秋までに十分実らず、収穫にはつながらないとのこと。
そこから「半夏半作」と言われ、平年の半分ほどの収穫になってしまうから、
この日までに田植えは終わらそう!という目的で半夏生を設けたのです。
この時期は、通常「梅雨」も後半戦、大雨に見舞われることが多くなります。
そのため、西日本では半夏生の頃の大雨を「半夏雨(はんげあめ)」といい、そのときの洪水を「半夏水(はんげみず)」といいます。」
引用 ウェザーニューズhttps://weathernews.jp/s/topics/201907/010155/

このところの九州を襲っている大雨は「半夏雨」に当たるのでしょう。
私の曾祖母は「半夏雨」を「はげあめ」と言っていました。
「ん」が抜けていたのです。
なので子供のころの私は、曾祖母は「梅雨が明ける」ことを「梅雨がはげる」と言っているのだと勝手に解釈し、
年寄りは変なことを言うものだと思っていました。
大人になってから「半夏雨」のことだった…と腑に落ちたのです。

ハンゲショウと呼ばれている植物があります。
葉の半分が白粉(おしろい)をぬったように白くなります。
ドクダミ科の多年生植物です。

さて、このところの大雨で、樹上熟成中の果実にも影響が出ないとは限りませんが…。
今のところは、通常(見た目は良くない)の「あまくさ晩柑」と、「あまなつ」が「旬」です。
すでに、ご利用いただきました皆様には、厚く御礼申し上げます。

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