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「自然」か「劣悪」か

天草の山々は、緑がモクモクと萌立ち始めました。
木々の息遣いが聞こえるような季節になりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?

この時期「朝夕は肌寒く日中は汗ばむほど暖かい」気候です。
こんな気候が一番悩みます。
そう…「みかんたち」を常温でお送りするか、クール便でお送りするか…。
今年の冬は、強い寒さが続きましたが
三月中旬過ぎ頃から、いきなりの気温上昇!の気候となり
桜の開花も例年よりも早かったようです。
そんなこんなで…今年は気温が高いように思います。

輸送トラックの中に閉じ込められた「みかんたち」は
暑い日中に、九州から全国各地へ旅をしているわけで…。
やはり…そろそろ、到着時には「傷みが生じている」ことが出てまいりました。

腐ったり、カビたりした「みかんたち」を送り付けられたお客様には
どれほど「嫌~な思い」をされたことかと
誠に、申し訳ないことをしてしまったと、自分の浅はかさを呪いたくなります。

そもそもが、ツルツル、ピカピカの奇麗な「みかんたち」ではございませんので
到着時に傷んでいたとなると…
どれほど「ゴミ化」していたか…と思うと眠れません。

先日、初めてのご購入されたお客様から
「劣悪」だと言われました。
到着後の「みかんたち画像添付」でいただきました。
「手で触ってわかる傷んでいる状態のもの」は、画像では判断できませんが
わたくしどもが「普通の自然栽培農産物」だと判断しているものも
「劣悪」の中に入ってしまっていたのだと感じました。

確かに、「ゴミ」と言われてしまえば「ゴミ」に見えるかもしれません。
自然栽培(農薬不使用栽培)のみかんは
それほどに酷い見た目の「不細工なみかんたち」なのです。

お客様の多くは、輸送時間約1日~2日間で、
みかんが傷むわけがないと思っておられるのでしょう。
1日中、高温の輸送車内に閉じ込められたら、みかんは傷みます。
気温が20度を超えた時点で、車内温度はそれ以上が続いているわけです。
みかんは傷みます。
「不細工」が傷んだら、そりゃぁね「劣悪」ですよ。

どこまでが「自然栽培」で、どこからが「劣悪」になるのか?

「「劣悪」って言われるようなもんを入荷せんでよっ!」と
わたくしに八つ当たりされる、おっさんも気の毒です…。

年中行事のように定期的に考えさせられる「自然」と「劣悪」ですが
今年も、今一度、しっかりと見極めようと思います。

「あまくさ晩柑」農薬一切不使用栽培
幹の選定と施肥だけで栽培した「晩柑」です。果皮にキズやガサつき、変色等があり、外観は非常に不細工なものです。
中身は、外観とは違いとてもジューシーで甘みがあります。
「晩柑」は、夏季の果物です。ご注文に合わせて収穫しており、収穫して間もないものばかりをお届けしています。
絶対に傷まないことはありませんが、常温配送でも傷まずにお届けできます。

晩柑について」と「晩柑とは」で少しお話しています。参考にして下さい。

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