味の記憶 萩の月

先日、宮城県出身の友人から「萩の月」が届いた。
なんと嬉しきことかな「萩の月」

三十数年前に、その友人の帰省土産に貰って食べたのが「萩の月」との出会いである。
一見、スポンジ生地の特に変哲もない「お饅頭」なのだが…
一口食べて…「おいし~い」
外側はスポンジ生地のようで…ケーキのようなスポンジ生地ではない。
カステラのようで…「福砂屋のカステラ」のようではない。
かといって、紅白饅頭のような生地とは全く異なる。
「福砂屋のカステラ」ほど、ジュワっとしっとりではないのだが、パサつきは無い。
柔らかくしっとりとしている。
(九州人はカステラにはうるさい!生地のしっとり感や底に敷かれたザラメの大きさなど…細かいことをとやかく言う)
そして中身の餡は、カスタードクリームなのだが、シュークリームの中身ほど柔らか過ぎない。
かといって、餡子ではないから餡子のように固まりにはなっていない。
クリーム状が絶妙なのだ。
だから、カステラのような外側と中身のクリーム状のバランスがとても良い。
一口食べた時、外側と中身のクリームが一緒になって口の中で溶けていく…。
あぁ…感動…。

あぁ…明確に説明するには、非常に難しい。
語彙力と表現力の乏しさに、自己嫌悪。

天草にも「天草四郎○○」とかなんとか?名のついた土産菓子がある。
中にカスタードクリームが入ったカステラ饅頭のような感じのもの…。
その「天草四郎○○」を食べたときに、「あぁ…萩の月に似た味だ」と思った。
今回「萩の月」を食べて気づいた。
記憶の中では、いつの間にか「萩の月」は、「天草四郎○○」とほぼ同じものになっていた。
「違うじゃないか!」
そして、思い出した。三十数年前に初めて食べた時の「味と食感」の感動を!

「天草四郎○○」が、決して美味しくないとは思わなかったのだが…。
「萩の月」に改めて「感動」した。
「似た感じ」は「似た感じ」でしかない。
「萩の月」は、やはりオリジナルの「萩の月」に限る。
あぁ…美味しゅうございました。

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