香酸柑橘「天草レモン」について
香酸柑橘とは、一般的なみかんと違い中身の実を生食で食べない柑橘類を「香酸柑橘」と言います。
例えば、「柚」「すだち」「かぼす」「だいだい」「ライム」など…です。
「香酸柑橘」は、果汁を搾って薬味やジュースに用いることがほとんどです。
「レモン」も香酸柑橘に分類されます。
「香酸柑橘」は、クエン酸、ビタミンCが多く含まれ、
クエン酸には、疲労回復、食欲増進に効果があり
ビタミンCには、風邪予防や美容効果があるとされています。
ビタミンC含有量(100gあたり)
「ゆず」カリウム(210mg)、ビタミンC(40mg)
「すだち」カリウム(140mg)、ビタミンC(40mg)
「かぼす」カリウム(140mg)、ビタミンC(42mg)
「だいだい」カリウム(190mg)、ビタミンC(35mg)
「シークワーサー」カリウム(180mg)、ビタミンC(11mg)
「ライム」カリウム(160mg)、ビタミンC(33mg)
「レモン」カリウム(130mg)、ビタミンC(100mg)
※農林水産省のガイドライン=レモン1個分のビタミンC「20mg」と定められています。
レモンの選び方について
1)一般的には、果皮に色と艶があり、ヘタが緑色しているものが新鮮。
「天草レモン」は、果皮は凸凹としてキズやガサつきが多くあります。
自らの棘で傷つき、自ら修復した個所は黒いカサブタのような状態になっています。
収穫時にはヘタが茶色のものもあり、必ずしも緑色とは限りません。
2)果皮は薄く、弾力があり、重みがあるものが良い。
「天草レモン」は、ごつごつとしており果皮は堅く厚いものが多くありますが
果汁を十分に含み、完熟後の天草レモンは果皮の苦みが少ないのが特徴です。
輸入品と違い、国産の完熟レモンは、甘みさえ感じるほどまろやかな酸味です。
「天草レモン」は、生産者「長島オレンヂ」が丸ごとかじりたい思いで栽培したレモンです。
レモンに限らず「香酸柑橘」の酸味には、クエン酸やビタミンの他に減塩の効果があります。
「レモンの酸味」については、次回「コク」と「酸味」に続きます。