みかんに関する雑学2

みかんのビタミンC
みかんは「ビタミンC」の宝庫です。
一日に5~6個食べると、一日のビタミンC摂取量になるともいわれています。
「ビタミンC」は、カラダをつくる細胞と細胞をつなぐ役割をする「コラーゲン」というたんぱく質をつくるのに不可欠なものです。
また、風邪やストレスなどに抵抗力を強める働きがあり、老化防止や日焼け抑制効果もあります。


みかんの皮
皆さんは柑橘(みかん)を食べる時は「皮」を剥いて食べますよね。
名高いスイーツ店では「皮」も美味しく美しいお菓子に変身していますね。
輪切りにされたオレンジの半分にチョコレート、もう半分は粉砂糖とか。
皮だけが細長い千切りにされ砂糖が絡めてあり、半ドライフルーツのようになっていたり…。
それはそれは、美味しいスイーツとして売られています。

画像提供:YukaShirata


柑橘の中でも、品種によって「皮」が持つ成分が違います。
「晩柑の果皮」には、特有の機能性成分(「晩柑とは」に記述しています)があります。
「温州みかんの皮」には、食物繊維が多く含まれます。
白いわた状の部分「中果皮」(なかかひ)や薄皮の袋部分(じょうのう)には水溶性の食物繊維である「ペクチン」が含まれます。
「ペクチン」が含まれている食品で、良く知られているところでは、「ジャム」のトロミ感です。
ただただ果物を煮詰めただけでは、トロミ感は出てきませんね。

「ペクチン」は、腸内の不要物を排泄するのに役立つといわれています。また「ヘスペリジン」はビタミンPともよばれ冷え性の改善に効果があるという研究もあります。
漢方薬にも使われています。
漢方では、十分に成熟した果皮を乾燥させたものを使います。
「陳皮」(ちんぴ)と呼ばれ、日本では七味唐辛子の一味としても使われています。

果糖について

果物の中の糖分と白砂糖などに含まれている糖分とは同じ「糖」と称されていても、まったく違う性質のものです。
お菓子などに含まれる精製された「糖」は、体内に入ると腸から急激に吸収され血糖値を上昇させてしまいます。カラダは血液中の「糖」をすばやく細胞へ運び込むためにインスリンの大量分泌を膵臓に要求し、急上昇した血糖値を正常に戻そうとします。その結果、膵臓は酷使され血糖値のバランスが保てなくなります。
果物に含まれている「果糖」は、「天然の糖」です。
「天然の糖」は、白砂糖よりもずっと複雑な細胞組織の中に存在しています。
そのために、血液中にゆっくりと吸収され、血液中を「糖」で急激にあふれさせてしまうことにはなりません。
また、「果糖」はカラダの細胞に吸収されるときにインスリンの助けを必要としません。インスリンを使いすぎたり、膵臓を酷使して疲れさせてしまうこともありません。
果物はお菓子などに含まれる白砂糖とは全く性質の異なったエネルギー源です。

参考文献 松田麻美子著「常識破りの超健康革命」
参考サイト 農林水産省あふてらす2017年1月号特集

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